はじめまして!
かたばみノートという名前で手製本のノートを作っています。
発売のめどが付いたのでブログを始めることにします。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
かたばみノートとは…
書く(描く)ことを愛する人のためのノートです。
書きやすい紙を使い、開きのよい「糸かがり製本」で製作しています。
かたばみは道端や野原に広く分布する愛らしい植物です。かたばみのように「美しく」「丈夫な」ノートを作ることを目指しています。
こんな人が作っています
鳥谷灯子(とや とうこ)と申します。ペンネームです。
装幀家・工芸家の栃折久美子さんの本に偶然出会ったことから手製本(手仕事で作る本)を作り始めました。
書籍とインターネットで独学で学びながら、主に豆本(手のひらに乗るほど小さな本)を製作していました。
自分のためにノートを手づくりするようになり、それをiichiで販売していました。minneでも販売し、両方で全国のお客様にご購入いただきました。(iichi、minneのショップは現在クローズしています。)
かたばみノートの特長
筆記に適した紙を使用
現在は「トモエリバー手帳用紙」を本文に使って作っています。「ほぼ日手帳」などにも使われている薄くて丈夫な紙で、万年筆で筆記してもにじんだり裏抜けすることはありません(ぐりぐり塗りつぶしたりすると裏抜けします。)
紙が薄いぶん、同じ厚みでもページ数が多くできるので、たくさんのページがコンパクトにまとまり、持ち運びや収納に便利です。ページは罫線などのない、無地です。
今後はまた違った紙のノートを作ることも計画しています。どうぞお楽しみに!
糸かがり製本
ノートを作る方法には「ホチキス綴じ」「無線綴じ(ボンドでくっつける)」などもありますが、かたばみノートは丈夫で開きのよい「糸かがり」という方法で製作しています。紙の束(折丁)を1つずつ針と糸で綴じ合わせつないでゆく作り方です。軽い力で180度開きます。かがり糸にはフランス製の麻糸を使用。長期保存にも適しています。(接着剤も保存に適したアシッドフリーの製品を使っています。)
ソフトカバーというご提案
表紙には片手で曲げられる厚さの紙を使用し、背(背表紙側)は寒冷紗(かんれいしゃ)で補強するにとどめています。このため、ノートの中身にいろいろな紙ものを貼りこむ、といった使い方をしてノートがふくらんでも、表紙が柔らかく背表紙が柔軟なのでノートが壊れることはありません。
手仕事の味わい
小口(こぐち、ノートの断面)は化粧裁ち(切りそろえること)をせずに仕上げています。ノートの天小口(天小口、上側の断面)はペーパーナイフで切って少し毛羽立った状態にしてあります。手仕事ならではの味わいをお楽しみいただければ幸いです。
小口が不ぞろいなため、ノートの角に指をかけてパラパラとめくることができない(段差でページが飛ぶ)ので、必要な箇所をすぐ開けるように、しおり紐をつけています。しおり紐は背の部分に少し見えるようにしてあります。
使用上の注意点
使っているうちに表紙や寒冷紗が擦れて汚れたりほつれてきたりすることがあります。気になる方は、カバーをかけてお使いください。
また、糸かがり製本のため、ページを破り取る使い方には向いていません。反対側のページも取れたり、ノート全体が歪む恐れがあります。破り取る場合は、見開きの中心から並行に5mmほど外側の位置に定規を当てて、それに紙を当てて破り取ってください。
ノートの色はできるだけ正確になるように撮影・調整していますが、ご覧の環境によって違って見えることがあります。
画像の中の万年筆は大きさの参考のための小道具で、商品には含まれません。長さは12cmです。
これから、どうぞよろしくお願いいたします!